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古史古伝『九鬼文書』(くかみもんじょ)

●特徴
出雲朝廷の正統性を主張。九鬼家に到る中臣(藤原家)の神代からの系図と神代の神々の系譜を載せている。また、聖徳太子が超古代日本史を破壊し、新たな日本史の偽造したとしている。

●成立
和歌山県熊野本宮大社の九鬼家に伝わる文書。九鬼家は中臣氏(藤原氏)の系累である。古代以前の部分は神代文字でかかれていたが、奈良時代、藤原不比等が漢字に書き改めたといわれる。以後、書写のたびに書き加えられる。

●内容
イザナキとイザナミの子として、三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノヲ)が生まれるのは『古事記』と同じであるが、『古事記』のアマテラスと同格の神は、スサノヲの子のアマテラスオヒルメとしているのは興味深い。

ウガヤ朝が七十三代続き、七十三代目を神武天皇とするのは『上記』、『竹内文書』と共通である。また宇宙から降臨した神々の子孫が超古代の地球を支配していたとする点や世界の偉人らしい名前が登場する点から『竹内文書』と姉妹関係の文書であるとする研究者もいる。

仏教派の蘇我氏が神道派の物部氏、中臣氏と対立した様子を生々しく記している。その時、超古代の神典、文献、国史などが焼失した。
しかし、それらの写本がそれぞれ、守屋の一族、大中臣の一族、春日の一族、越前武内の一族に伝えられたとしている。守屋一族の写本は『物部文書』、大中臣は『九鬼文書』、武内は『武内文献』であろうといわれている。

古史古伝

(1999/3/26)